エイジング毛とは加齢等により髪質が変わってきた髪のことをいいます。
「最近、前に比べてなんだか髪がきまらないなぁ」
「若いころはストレートだったのになんかクセがでてきたなぁ」
「前よりもパサついてきたなぁ」
なんて思ってきたらそれはエイジング毛になってきてしまっているかもしれません。
エイジング毛ってどういう風になる?
人にもよりますが40代位から髪質が変化していくことが多いです。
20代の頃はストレートだったのに40代位になって髪がうねってきたり、パサついてくる方が多いです。
基本的には
1.うねり
2.パサつき
3.ツヤの低下
4.白髪
5.細かい髪の縮れ
6.髪の毛一本一本が軽くなる
7.髪が細くなる
などが多くみられます。1
※一例です
こういった悩みが年々でてきて髪質が変化していきます。
そして「エイジング毛」と切っても切れない関係性にあるのが白髪染めになります。
白髪染めはただ何気なく染めているだけだと頭皮や髪にとてもダメージを与えます。それが原因で余計にパサついたりより白髪を増やすことになります。
またエイジング毛になってしまっている場合ほとんどの割合で頭皮が黄色くなってしまっていることが多いです。いわゆる頭皮が活性酸素などによって酸化してしまっているんです。
エイジング毛になってしまう原因
1.女性ホルモンの低下
2.抗酸化力の低下
3.水分保持力の低下
主にこの3つが関係してくると言われています。
1.女性ホルモンの低下
男性でも女性でも年齢とともにホルモンバランスが変わっていきます。特に女性の場合は『エストロゲン』という女性ホルモンが減少していくことが分かっています。
この『エストロゲン』は毛髪の成長を促す働きがあります。そしてこれが減少していくと髪が細くなったり弱くなってきます。
そして髪の内部ではタンパク質(コルテックス)が少なくなります。このコルテックスは髪の毛の大部分(85~90%)を占めています。
その中でタンパク質同士の結合(シスチン結合)が減ると髪の毛の強度が無くなってきます。
そのタンパク質が部分部分でなくなり、不均一になくなってしまったところがへこんだりといびつな形に変形するとうねりや縮れが出るのではないかと考えています。
実際このたんぱく質をつかってパーマをかけたりするのですが年を重ねてパーマのもちが悪くなったとか逆に強くかかりすぎてしまうってことはないですか?
一見反対のような感じですがパーマがかかる成分が少なければもちが悪くなるし髪の強度が落ちているので浸透しやすくなっていて逆に効きすぎてしまうこともあるんです。
ですので非常に繊細な状態になっているんです。ですので美容師側の見極めがとても重要になります。
また髪が傷みやすくなって今までと同じようなこと(アイロンやブロー、パーマなど)をしていても髪の負担は確実に大きくなっています。
2.抗酸化力の低下
抗酸化力とは身体の細胞を傷つける活性酸素から守ってくれるものです。
活性酸素自体絶対にダメというものではありませんが増えすぎてしまうと細胞にダメージを与えて老化をすすめてしまいます。
これにより白髪が増えたり、頭皮が黄色くなってきます。そうなることによってキレイな髪が育ってきません。
この頭皮の酸化をカルボニル化といいます。
カルボニル化してしまうとパサつきがでてきたりクセが出たりしてきます。
40代以降から抗酸化力は低下していくといいます。
また大きく関係してくるのが紫外線になります。紫外線を浴びることにより、より活性酸素が発生してしまいます。ですので紫外線に注意しないといけません。
3.水分量の低下
髪も体と同じく水分が減っていきます。これは『ヒアルロン酸』(人間の体の中にもともとある成分で水分を保持する役割をもってます)
このヒアルロン酸が加齢により少なくなります。少なくなることで地肌の潤いや柔らかさそして肌の厚みなどにも影響してきます。
赤ちゃんの時が一番多く年を重ねることに減少していきます。40代位で20代の時の二分の一位、60代になると四分の一位になると言われています。
こんな方は注意!!エイジング毛かも
1.前と比べて髪が細くなってきたかもしれない
2.昔よりクセがでてきた
3.やけに髪が乾燥する
4.髪のまとまりが悪くなってきた
5.スタイリングしてもトップのボリュームが出ずらい
6.ツヤが無くなってきた
7.頭皮が黄色い、乾燥する
エイジング毛になってしまったら 対処法
主に対処療法と改善法になります。
対処療法とは今ある髪をキレイにみせること
改善法とはこれから生まれてくる髪をキレイにすること
主に対処療法はサロンで出来ること、改善法はご自分でやっていくことになります。
1.サロンで出来ること
1.カット
似合わせはもちろんなのですが簡単にいうとすきすぎないということです。すけば軽くなりますがやりすぎたりすき方を間違えればパサつきますしうねりも出てきます。
2.カラー
通常のヘアカラーでは髪への負担が大きくなります。HALEのカラーでしたら白髪抑制カラーです。またヘナやマニキュアなどに変えてもいいです。
3.ヘッドスパ
ヘッドスパ自体には即効性はないですが中、長期的に見ると一定の効果はあります。血行を良くしてくれますのできれいな髪が育ちやすくなります。
4.パーマ
5.トリートメント
ここの対処法としてはパーマとトリートメントは本来別物ですがここではおなじくくりにさせて頂きます。
といいますのもトリートメントなのですがいわゆる一般的なサロンでやられているトリートメントはほぼ効果はありません。
ほとんどのお店でやられているトリートメントは2から5種類程度のトリートメントをつけていくものがほとんどです。間で温めたりとか揉みこんだりとか中には超音波アイロンやスチームを使う場合もありますがエイジング毛にはほぼ効果ありません!
エイジング毛とは前述した通り髪の中がタンパク質などが少なくなり空洞化してしまっていると考えられていますが、一般的なトリートメントはそのタンパク質や水分、油分を内部にいれて外側をコーティングしていくものがほとんどです。
ですがエイジング毛は変形してしまっているものと考えられますので中にタンパク質などを入れても髪は風船などでもないので変形してしまったものを直す力はないと考えています。
ですので効果はないと思います。うねりや縮れがなければ十分だと思います。
ただエイジング毛はとても繊細な髪質になります。ただダメージしている髪とは違います。経験している美容師でないとキレイにはできません。
2.ご自分で出来ること
ご自分で出来ることのポイントは主に2つです。
1.抗酸化作用
2.血行改善
1.シャンプー
ポイントは抗酸化作用のある成分と界面活性剤の種類です。
2.頭皮ケアローション
こちらは潤いを与えるためと抗酸化です。
3.食生活
主に抗酸化作用の栄養部分
4.日々の行動
紫外線をさけて活性酸素の発生を抑える。適度な運動などで血行促進。
5.頭皮マッサージ
血行促進
これらにつきましては別記事で詳しく書きますね。
まとめ
日々の積み重ねによって変化します。
女性の方などでも多いのがよく高価な化粧品、スキンケアはつかうけれど同じようにシャンプーや頭皮ケアに気を使う方はまだ多くない気がします。
高いからいいというわけではありませんがケアの仕方、ものの選び方はとても大事です。
お肌のケアはもちろん頭皮も早め、早めのケアが大事になります。
またとても繊細な髪質になるので美容師側も知識と経験がないとキレイにできません。
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